67)OSHMSとPDCA
ILO(国際労働機関)においてOSHMS(Occupational Safety and Health Management System)に関する指針等が策定されていますが、日本でも厚生労働省から「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」(平成11年労働省告示第53号)(OSHMS指針)が示されています。
「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」の特徴の一つにPDCAサイクル構造の自立的システムがあげられています。OSHMSは、「PDCAサイクル」を通じて安全衛生管理を自主的・継続的に実施することを求めています。
なお、PDCAサイクルはPlan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の一連の過程を繰り返すことによって、業務を継続的に改善することを目的としており、生産管理や品質管理などの業務を円滑に進める手法の一つです。
図1はOSHMSの概要を示したものです。
図1.OSHMSとPDCAサイクル
(出典:平成26年度 安全の指標)
図2は図1の最も簡単なフィードバック結合のブロック線図にP・D・C・Aサイクル(赤線)を重ねて示したものです。ものづくりの現場で行われるP(計画)・D(実施)・C(評価)・A(改善)サイクル(赤線)の継続的な実施は恰も制御系におけるフィードバック結合に対応しています。
図2.ブロック線図とPDCAサイクル(重ねて表示)
当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。 (2014.6.12)