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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

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安全情報メモ34Safety information

34)農作業事故の未然防止(徳島県の農作業死亡事故)

 図1は平成23年度 農林水産省補助事業 農作業安全推進体制緊急整備事業「農作業事故の対面調査事業」結果報告書 『こうして起こった農作業事故』に収載されている労災予防研究所(三廻部眞己)の作成資料です。産業別の死亡者の推移が示されています。
 日本の農作業による死亡者数は1971年の364人を100として、2011年は366人(100.5%)となっており、毎年400人前後とほとんど変化がありません。一方、農作業事故を除く他の労働災害による死亡者数は1971年の5,552人から2011年には1,024人(18.4%, 東日本大震災関係除外)に減少しています。特に、危険を伴う建設業では1971年の2,323人から2011年には342人(14.7%, 東日本大震災関係除外)まで減少しています。

図1.産業別・死亡者の推移
(出典:「農作業事故の対面調査事業」
結果報告書『こうして起こった農作業事故』)

    
 図2は図1における2007年から2011年のデータを抜き出して表にまとめたものです。上段に全国の死亡事故、下段に徳島県の死亡事故を記載しています。そして、表の下方には参考として各年度の死亡事故件数の上位(@〜D)の都道府県名を挙げています。上位(@〜D)の都道府県では毎年14〜23件の死亡事故が発生していることがわかります。徳島県でも毎年3〜6件の死亡事故が発生しており、農作業事故の未然防止が急務となっています。
 農作業における事故の中には他の産業の労働災害における事故原因「本人の不注意」ではすまされないようなものがあります。規制の対象ではないかもしれませんが、労働安全衛生法や規則を適用した対策を実施することにより農作業事故の未然防止や発生時の重篤化防止に繋がる可能性があるのであれば検討し、参考にすべきと考えます。
 なお、詳細は
    農林水産省プレスリリース(URL:http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/sien/130405.html)及び、
    徳島県農業支援センター報告書
    (URL:http://www.pref.tokushima.jp/docs/2012052900106/files/h25nousagyoujiko.pdf )
    に記載されています。


図2.徳島県の農作業死亡事故(出典:農林水産省プレスリリース及び徳島県農業支援センター調査結果報告書)


 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。 (2013.10.25)

                                           

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