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よろず見聞録28Experience & knowledge

28)写楽・歌麿とその時代(あわぎんホール)

 東洲斎写楽は、1794年(寛政6年)5月から約10か月の間に140点余りの役者絵と相撲絵を残した浮世絵師です。
 2017年8月4日から22日まで、徳島市のあわぎんホールにおいて、江戸時代寛政期(1789〜1801)に浮世絵の黄金期を築いた東洲斎写楽や喜多川歌麿らの傑作145点を紹介する「写楽・歌麿とその時代」(徳島新聞社主催)が開催されました。
 東洲斎写楽は謎に包まれた部分も多いのですが、江戸時代の終わりにまとめられた『浮世絵類考』には、「写楽は阿波藩のお抱え能役者斎藤十郎兵衛である」と書かれているようです。
 写楽はいったい何者なのか、諸説ある中、1997年、埼玉県の法光寺で斎藤十郎兵衛が葬られた際の過去帳が発見され、再び斎藤十郎兵衛説が浮上しているようです。「4日、始まった会場には、徳島ゆかりの写楽の作品が数多く展示されるとあって多くの来場客が訪れた」と翌5日の徳島新聞は報じていました。
 浮世絵版画は、当時、手軽に楽しめるブロマイドのようなもので、売れれば、増刷するが、売れなければそれで終わりだったようです。写楽の活動期間はわずか10か月、写楽と言えども、売れなくなれば淘汰される憂き目にあったのでしょうか。しかし、浮世絵の活力はそんなところから生まれているのかもしれません。
<メモ>
   印刷には次の四つの版式があります。
   凸版=木版、活版印刷
   凹版=エッチング、エングレービング、グラビア印刷
   平版=リトグラフ、オフセット印刷
   孔版=謄写版、スクリーン印刷
   江戸時代、出版物はそのほとんどが木版印刷で作られました。木版印刷は凸版印刷の一種で、木の板に文字や絵
   などを彫り出して、絵の具やインクを載せ、紙を押し当てて印刷するという方法です。
   浮世絵版画は次のような工程を経て庶民の手元に届きます。
   版元&絵師⇒名主(検閲)⇒浮世絵作成(絵師、彫師、摺師)⇒絵草子屋⇒庶民
   絵師が原画となる版下絵を考案し、彫師が版下をもとに版木に彫刻し、摺師が版木を使って和紙に色の摺りを施
   します。
写真1.嵐龍蔵の金貸石部金吉 
出典:「写楽・歌麿とその時代展」
    入場パンフレットより一部引用


 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様
の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。(2017.8.15)
                                           

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